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MLBプレーオフ2007


ロッキーズ稼頭央で突破/ナ地区S

<ナ地区S:ロッキーズ2-1フィリーズ>◇第3戦◇6日(日本時間7日)◇クアーズフィールド 【デンバー(米コロラド州)6日(日本時間7日)=中島正好】「カズ旋風」でロッキーズが初の地区シリーズ突破を決めた。東地区Vフィリーズとの第3戦は5回、松井稼頭央内野手(31)の適時三塁打で先制。追い付かれたが8回に勝ち越し、3連勝で井口資仁内野手(32)の所属するフィリーズをスイープした。松井は2安打でプレーオフ通算打率は4割1分7厘、打点はチーム1位の6。「MVP」級の貢献度で、チームをダイヤモンドバックスとのリーグ優勝決定シリーズ(米時間11日開幕)に導いた。

 風は松井に吹いていた。ホームの地の利も勢いも味方した。

 松井「1つ(1敗)で流れを変えてしまうケースがある。決めるなら3つで決めてしまわないと、と考えていた」。

 好投モイヤー攻略の突破口を開いた。5回2死二塁の第3打席。外角低めのチェンジアップに食らい付き、打球はスライディング捕球を試みた左翼手のグラブを擦り抜けた。「振れる球があれば積極的に振るつもりだった」。松井の2試合連続タイムリー三塁打で、今シリーズすべてロッキーズが先制した。

 44歳ベテラン左腕に嫌がられていた。伏線は3回にあった。2-2から遊撃内野安打で出塁すると次打者の初球を投じる前に4連続でけん制された。モイヤーは「あまり知らない選手。様子を探って、走るフリだけだと分かった」とうそぶいたが、2-2からさらに1球けん制を挟む警戒ぶり。「相手のリズムになってしまうので、こっちから揺さぶりたかった」という松井の勝ちだった。第2戦では3安打5打点、この日も痛い先制打を浴びて、懲りたフ軍ベンチは同点の7回2死二塁で、今季1敬遠の松井を歩かせた。

 決勝点は8回2死走者なしからの3連打だった。

 高地1600メートルの天気は気まぐれで、プレーボールとともに突風が吹き荒れ、わずか30分で気温が10度以上も低下した。2回表には14分間の停電もあった。だが松井は「(停電の間は)暖かいところにいたり、ストレッチしてました。こういうことは(ホームで)分かっていますし、慣れてます」と集中力は乱れなかった。

 チーム打点王で4長打もトップ。まさに松井のシリーズだ。「こんなに早く、またできるとは思わなかった」とシャンパンファイトでは、ワイルドカードを決めた5日前より派手に浴びた。初のリーグ優勝決定シリーズへ導いたヒーローへ、仲間からの祝杯だった。「この喜びは今日だけ。また明日から気持ちを切り替えます」。プレーオフの「台風の目」はシーズン終盤から18戦17勝と勢力を強めながら、ダイヤモンドバックスにぶつかる。

[2007年10月8日9時9分 紙面から]

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