松坂、倫世夫人の“助言”で休み返上

- リーグ制覇から一夜明けた松坂は音楽を聴きながらランニング(撮影・宇治久裕)
【ボストン(米マサチューセッツ州)22日(日本時間23日)=四竈衛、山内崇章】松坂が倫世夫人のススメを受けて始動した。ア・リーグ優勝から一夜明け、レッドソックス松坂大輔投手(27)がワールドシリーズに向けて動きだした。24日(同25日)からのロッキーズとの世界一決戦では、27日の第3戦か28日の第4戦の敵地での先発が濃厚。休養をとる選択も考えられたが、倫世夫人の“助言”もあり、休む間もなくランニングとキャッチボールに汗を流した。
気温22度、季節外れのボストンの陽気に誘われて、松坂が早くも次なる舞台へと動きだした。前夜にリーグ優勝を決めたチームの全体練習は行われず、自主参加のものだったが、刻々と迫る新たな戦いへ向けて、休日返上の選択をした。
多くの選手が練習を終えた午後3時前、1人フェンウェイパークのグラウンドに現れた。約20分間、ゆったりとしたランニングで汗をかくと、今度は重いボールを持ってキャッチボールで肩をほぐした。
「昨日の夜にベケットから練習に来いって言われていましたし、妻にも走ったほうがいいと勧められました。それもそうかと思って」。スタンドには倫世夫人ともうすぐ2歳になるまな娘の姿もあった。家族サービスもままならなかったメジャー1年だったが、最後の大一番、世界チャンピオンをかけたシリーズに臨むにあたって、倫世夫人の“助言”にもありがたく耳を傾けた。
3年ぶりにリーグチャンピオンに輝いた前夜は、ファンが集まる球場近くのスポーツバーで同僚たちと午前5時まで飲み明かした。「僕はそれほどアルコールを飲むことはありませんでしたから」。登板翌日は体の張りも残っている。軽い刺激を与えて疲れた筋肉をほぐす必要もあった。何よりも、先発登板が予想される第3戦以降までの調整時間は限られている。リーグ制覇した喜びに浸ってばかりもいられなかった。
前夜の宴(うたげ)の最中には、西武時代の同僚で、世界一決戦の相手となる松井から留守番電話も入っていた。「共通の知人に渡すチケットの相談でした。もちろん『おめでとう、お疲れさま』というメッセージもいただきました」。先輩松井との対戦を喜ぶと同時に、今度は妥協を許さぬ対戦相手として向かい合うことも意識した。
「(リーグ優勝から)間を置かずに次の試合が始まりますし、自分も休むわけにはいきません。良い緊張感を持って臨めると思います」。ベストな体調をつくる時間は限られている。勝った直後の少しの余韻に浸りながら、打倒ロッキーズに気持ちを切り替えていた。
[2007年10月24日9時30分 紙面から]
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