稼頭央、大輔よりまずはベケット攻略

- 前日練習後、大勢の報道陣に囲まれる松井稼(撮影・宇治久裕)
【ボストン(米マサチューセッツ州)23日(日本時間24日)=千葉修宏】ロッキーズ松井稼頭央内野手(32)が西武時代の後輩でもあるレッドソックス松坂への思いを一時封印して、いよいよ世界一決定戦の舞台に立つ。開幕前日の練習となったこの日、第1戦先発のベケット攻略に集中していることを強調した。通算打率3割6分4厘をマークしている相手エースを攻略し、一気に短期決戦を制する意気込みだ。
約20分間、松坂と言葉を交わした松井は「こういう時しかなかなか話す機会がないんで」。だが報道陣に対戦について聞かれると「それは第3戦に考えます。明日はベケットなんで」と、相手のエース攻略に集中していることを強調した。
松井のシナリオはこうだ。「厳しい戦いになると思うけど、1つ負けてもいいやという気持ちはまったくない」。ここまで22戦21勝と驚異的な勝率で乗り切ってきたチームの勢いそのままに、一気に勝負をつけるつもり。だからこそ初戦は絶対に取る。ベケットには通算打率3割6分4厘と相性が良い。だが、それでも気を引き締めていた。「あれだけの気持ちで、勢いのあるボールで向かってくるわけですから。気持ちで負けないように、真っすぐをしっかりたたけるように準備をしていきたい」。
この日は32歳の誕生日。ハードル監督をはじめ、チームメートから次々に祝福を受けた。「監督から『今日誕生日だろ』って言ってもらって。でも(日本語で)タンジョウビが言えなかったですね(笑い)」と、その気遣いをかみしめていた。
デンバー郊外にある日本語学校「ロッキーズ日本語アカデミー」の生徒約40人からは寄せ書きが届いた。中央に「夢と感動をありがとう」と書き込まれた寄せ書きを見て「ファンの皆さんや子供たちからいつも勇気をもらい感謝しています」とあらためて思った。グラブには夫人と長女と愛犬の名前が刻まれている。感謝の気持ちを忘れない稼頭央にとって、周囲の人々の思いは、何よりの力となる。
[2007年10月25日9時27分 紙面から]
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