松坂第3戦決定、稼頭央を重要マーク

- 前日練習で、松井稼(左)に歩み寄り、笑顔で握手を交わす松坂(撮影・宇治久裕)
【ボストン(米マサチューセッツ州)23日(日本時間24日)=四竈衛、山内崇章】松坂、岡島、松井稼の日本人3人が顔をそろえるワールドシリーズ(WS)が24日(同25日)開幕する。レッドソックス松坂大輔投手(27)は27日(同28日)の第3戦先発が決定。日本人メジャー初のWS先発に臨む。強力打線が看板のロッキーズ対策として、西武時代の先輩でもある松井稼頭央内野手(32)を重要マーク選手に挙げた。ロ軍本拠地クアーズフィールドは約1600メートルの高地のため空気が薄く、ボールも飛ぶという“敵”との戦いにもなる。
大舞台にたどり着いた激戦を互いにねぎらった。敬意を払うまなざしで見詰め合った。松坂と松井。4カ月ぶりの再会は、世界一決戦の晴れ舞台。元同僚2人の顔はほほ笑ましかった。フェンウェイパークの二塁ベース後方にいた松坂は、グリーンモンスター前を歩く松井に駆け足であいさつに向かった。固い握手を交わし、会話は20分間止まらなかった。史上初のワールドシリーズ日本人対決。新たな歴史を刻む2人の間に、笑顔は絶えなかった。
松坂「ロッキーズの後半の戦いをテレビで見ていましたが、とにかくすごい、という話をしました。6月の時点(交流戦でロ軍と対戦)では、コロラドが(またボストンに)来るとは思っていませんでした」。
この日、フランコナ監督から第3戦、敵地クアーズフィールドでの先発が発表された。目標は定まった。4カ月前のロ軍3連戦では、ローテーションの関係で松井との対戦は実現しなかった。西武時代の5年間、同じ釜の飯を食べ、3年早く海を渡った先輩の背中をせん望のまなざしで追い続けた松坂だ。ワールドシリーズという、異国の大舞台で戦える喜びは大きい。
松坂「個人的には楽しみです。でも稼頭央さんだけ抑えても勝てません。当然、全体が相手になる。でもそのチームの中で重要な役割を担っている1番、2番には気を付けたいです」。
プレーオフ7試合で打率3割1分、長打率5割8分6厘の好調2番打者だ。塁に出せば足もある。中軸にはホリデー、ヘルトンの長距離砲が控えている。加えてロ軍本拠地は“マイルハイ”と呼ばれる高地のため気圧が低く、打球がよく飛ぶ。最近22戦21勝1敗と勢いのある相手だけに、松井を切らずしてリズムはつかめない。松井の怖さは、同じ西武で戦っていた経験からも十分に熟知している。
さらに第3戦はナ・リーグ本拠地試合のため、松坂は打席にも立つ。もともと得意とする打撃だが、今回は勝つための駒として黒子に徹する。強打のレ軍打線に穴は空けられない。
松坂「監督から(打撃)練習をしておけと言われましたが、打つほうは期待されていない。バントは死に物狂いで練習します。自分を助けることにもなる。そこはきっちりやりたい」。
ワールドチャンピオンの座をどん欲にとりにいく。そのためにも、松井封じに一切の妥協を許さない。心和む談笑も、思いやりも、この日限りでしばらく封印する。【山内崇章】
[2007年10月25日9時28分 紙面から]
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