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MLBプレーオフ2007


岡島完ぺき稼頭央も三振斬り/Wシリーズ

8回表、岡島は、松井稼(右)を空振り三振に仕留めた(撮影・宇治久裕)
8回表、岡島は、松井稼(右)を空振り三振に仕留めた(撮影・宇治久裕)

<Wシリーズ:レッドソックス2-1ロッキーズ>◇第2戦◇25日(日本時間26日)◇フェンウェイパーク

 【ボストン(米マサチューセッツ州)25日(日本時間26日)】レッドソックス岡島秀樹投手(31)が日本人として初めてワールドシリーズで登板し、連勝に貢献した。ロッキーズとの第2戦で1点リードした6回1死一、二塁で救援。2回1/3を無安打無失点4奪三振と好投した。8回には松井稼頭央内野手(32)と対戦し、空振り三振に抑えた。岡島は巨人、日本ハム時代に日本一、アジア制覇を経験。ワールドチャンプで真の世界制覇となる。

 照れくさくもあり、誇らしくもあった。いつもはマウンド上で顔色ひとつ変えない岡島が、超満員の観衆と同僚の出迎えに思わず笑みを浮かべた。8回表1死から、同学年のロ軍松井を空振り三振。7つのアウトをきれいに並べ、フランコナ監督から笑顔で交代を告げられると、本拠地フェンウェイパークは、勝利の瞬間のように沸いた。

 日本人初のワールドシリーズ登板は、1点リードの6回表1死一、二塁のピンチで巡ってきた。「(初登板は)あまり意識してなかったです。しっかりと抑えて流れを引き戻そうと思ってました」。後続2人を7球で料理し、相手の反撃ムードを断った。さらに7回を3人で片付け、8回もマウンドへ向かった。最終的な使命は、俊足コンビの1番タバレス、2番松井を封じることだった。

 世界一を決める大舞台での日本人対決。意識は隠せなかった。対戦直前には尊敬する桑田のように、手にしたボールにつぶやいて集中力を高めた。「会った時にはしゃべりますが、すごい打者なんで気持ちを緩めないでいきました」。東山高(京都)時代には、当時PL学園(大阪)の松井と練習試合で対戦。02年の日本シリーズ第2戦では、三振を奪った。「全然覚えてません。だいぶ前のことですからね」。あれから5年。メジャーの決戦でも三振で完勝した。「OKI(岡島)の制球は劇的だった。あれがベストのシナリオだったね」。興奮気味のフランコナ監督をよそに、1点差の緊迫感を感じさせないほど危なげなく守護神パペルボンにつないだ。

 開幕前は、救援陣の中で明確な役割は決まっていなかった。だが、大きく首を振る独特のフォームで、ことごとく打者のタイミングを崩し、実績を積み重ねてきた。プロ入りした直後の94年には、制球難を理由に、当時の巨人堀内投手コーチらの指導を受け、フォーム矯正に乗り出したこともあった。それが今では最大の武器。「自分を信じて投げる」が口グセになるほど、技術的にも精神的にも一流レベルに達した。その一方でレポートで相手打者を研究することにも、人一倍時間を費やしてきた。ジェフ山口通訳が「彼の分析、観察力には驚くばかり」と言うほど。速球はカット、シュート回転で使い分け、投げるタイミングも微妙に変えて、メジャーの打者の手玉に取ってきた。

 ポストシーズンは6試合で9回2/3を投げて無失点。巨人、日本ハム時代には日本一を経験するなど強運もある。岡島は「いい形で(敵地へ)乗り込めて良かったです」。ひと足先に移動した松坂へ最高の形でつないだ。【四竈衛】

[2007年10月27日9時52分 紙面から]

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