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MLBプレーオフ2007


岡島悔しさ残る世界一/Wシリーズ

松坂(右)と岡島は熱い抱擁を交わす(撮影・宇治久裕)
松坂(右)と岡島は熱い抱擁を交わす(撮影・宇治久裕)

<Wシリーズ:ロッキーズ3-4レッドソックス>◇第4戦◇28日(日本時間29日)◇クアーズフィールド

 100年を超える歴史で日本選手の所属チーム同士が初めて対戦したワールドシリーズ。レッドソックス松坂が第3戦で日本人投手初勝利。岡島秀樹投手(31)は第3、4戦で被弾こそしたが、シーズンを通して「陰のMVP」と、ナインや地元メディアの評価は高い。ロッキーズ松井を含め、メジャー最高峰の舞台で3人の日本人が激突した戦いは、レ軍4連勝で幕を閉じた。

 松坂と2人で抱えても、岡島の両手は、トロフィーの重さをズシリと感じた。メジャー1年目でつかんだ世界一。「長かったですね。今は何も考えられません。息抜きがしたいですね」。張りつめていた緊張感から解放され、充足感に浸る喜びは、何物にも替え難かった。

 シャンパンの泡を浴びても、しばらくは悔しさが消えなかった。王手をかけて臨んだ試合でも、出番は巡ってきた。3点リードの8回裏。1死一塁からアトキンズに2ランを浴びた。「疲れていたし、今日もいっぱいいっぱいでした。気持ちが空回りしてしまいました」。ベンチへ戻ると涙が出そうなほど、悔しさが込み上げた。だがフランコナ監督やシリングが、うなだれる岡島の肩に手をかけながら、ねぎらいの言葉をかけてきた。「みんなのおかげです。打たれてショックでしたが、チームが一丸になって勝たせてくれてうれしかったです」。気持ちの整理がつくと、ようやくいつもの笑顔がのぞいた。

 Wシリーズでは2戦連続で被弾したが、レ軍の世界一は岡島抜きには語れない。公式戦ではチーム最多の66試合に登板し、防御率は2・22。地元ボストンのファンの間では「OKI DOKI」の愛称をコールされるほど、絶対的な信頼を得る存在になった。「1年間、温かい声援を頂いたし、オールスターにも選んでもらった。笑顔で日本に帰れます」。

 4月2日の開幕戦。初登板の初球を本塁打され、今季最終登板でも最終球をさく越えされた。「1年間を振り返れば、よかったと思います。ただ、もう1度、来年に向けて課題ができました」。この謙虚さがある限り、岡島に2年目のジンクスなど、無縁に違いない。【四竈衛】

[2007年10月30日9時25分 紙面から]

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