<ア地区シリーズ:ホワイトソックス2-6レイズ>◇第4戦◇6日(日本時間7日)◇USセルラーフィールド【シカゴ(米イリノイ州)=高宮憲治、鉄矢多美子、木崎英夫通信員】レイズが6-2でホワイトソックスを下し、3勝1敗でア・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。岩村明憲内野手(29)は5打数2安打で地区シリーズ全4試合で安打を放ち、打率3割8分9厘とリードオフマンとして十分な働きをみせた。レッドソックスもエンゼルスに3-2でサヨナラ勝ちして3勝目を挙げ、レイズと対戦することが決まった。決戦は10日に開幕。いきなり岩村と松坂大輔投手(28)との対決が有力視される。
ブーイングが、いつしか拍手に変わっていった。敵地シカゴでの進出決定は、岩村にとってまた新鮮な経験だった。「米国らしい。うれしかった」。プレーオフ初出場のレイズが、あざやかに地区シリーズを勝ち抜いた。
岩村が輝きを放ったシリーズだった。第2戦の逆転2ランなど大事な場面で得点に絡んだ。この日も5回の先頭で右前打を放つと、二進後にペーニャの安打で生還。2安打、1得点を記録した。通算打率は3割8分9厘。7安打、4打点はいずれもチームトップだ。「オジー(ギーエン監督)も僕に対して苦手の投手を当ててきたり、策をはらってきた。そこは僕の何苦楚(なにくそ)ですかね。負けてたまるか、というものがいい結果につながった」。自らの信条とする反骨心を誇らしげに口にした。
不安がないわけではなかった。「昨日負けたとき、正直嫌な感じがあった」。レギュラーシーズン終盤では、地区優勝マジック1から2連敗した。経験の少ない若いチームだけに、精神的なプレッシャーに耐えきれないこともある。「なかなか勝てなかったのを克服できたのが大きい」とチームの確実な成長を喜んだ。
試合後、シャンパンファイト用のゴーグルが、ついに日の目を見た。実は9月26日の地区優勝決定前から契約メーカーにスキー用のものを準備してもらい、持ち歩いていた。しかし優勝時は球団の連絡ミスからシャンパンファイトに参加できず、活用の場がなくなってしまった。ここはなんとしても使っておきたかった。ゴーグルは上にずらされて目を保護する役目はまったく果たしていなかったが「この痛さを味わうのも大事」とシャンパンとビールの攻撃を真正面から楽しんでいた。【高宮憲治】



