プレーオフ出場チーム

アメリカン・リーグ

タンパベイ・レイズ

東地区１位　９６勝６６敗

　１９９８年、エクスパンションでダイヤモンドバックスとともに加盟した。０８年からチーム名を「デビルレイズ」から「レイズ」に変更。すると、球団創設１１年目にして悲願の地区優勝、そしてリーグＶを果たした。Ｗシリーズ制覇こそならなかったが、大躍進のシーズンとなった。かつて岩村明憲内野手も在籍。ジョー・マドン監督は就任５年目。

本拠地：ドーム球場のトロピカーナフィールド（人工芝）。

ミネソタ・ツインズ

中地区１位　９４勝６８敗

　１９０１年ア・リーグ創設時にワシントンに誕生したセネタースが前身。２４年にＷシリーズ初制覇し、２５、３３年にリーグ優勝した。６１年ミネアポリスに移転、ツインシティーにちなみツインズと名乗る。８７、９１年に強打者カービー・パケットらを軸にＷシリーズ優勝を果たした。球団削減の対象となる危機を２００２－０４年の地区優勝で乗り越え、０６、０９年も地区優勝を果たす。チームの顔はマウアー捕手。

本拠地：ターゲットフィールド（天然芝）

テキサス・レンジャーズ

西地区１位　９０勝７２敗

　１９６１年にワシントン・セネタースとして創設。７２年にテキサスに移転し、レンジャーズに改名した。テキサス移転後、長らく低迷し、９４年初めて地区優勝したが、ストライキのためシーズン打ち切りとなり、プレーオフ初進出を逃した苦い歴史を持つ。９０年代後半にプレーオフ常連チームに。今回は９９年以来１１年ぶり４度目の地区優勝。まだＷシリーズに出場したことはない。

本境地：レンジャーズ・ボールパーク（天然芝）

ニューヨーク・ヤンキース

ワイルドカード　９５勝６７敗

　メジャーＮＯ・１の名門チーム。１９０１年、ボルティモア・オリオールズとして誕生。０３年にニューヨークに移転し、ハイランダーズとなる。１３年、ヤンキースに改名した。２３年、ワールドシリーズを初制覇した。４９年から史上初の５年連続世界一に輝く。昨年はワールドチャンピオンになり、エンゼルスに移籍した松井秀喜がＭＶＰに輝いた。オーナーのジョージ・スタインブレナー氏は７月に死去した。

本拠地：ヤンキースタジアム（天然芝）

ナショナル・リーグ

フィラデルフィア・フィリーズ

東地区１位　９７勝６５敗

　１８８３年、マサチューセッツ州ウォーセスタの球団を買収、フィリーズとなる。球団名の由来は、フィラデルフィア市民が「フィリー」と呼ばれているため。プロスポーツ史上最も長く続いている球団名。１２０年以上の歴史を誇る。ワールドシリーズ制覇は１９８０年と２００８年の２度だけ。０７年は地区優勝を果たすと０８年も連続優勝。さらにはリーグＶを果たすと２８年ぶりのワールドチャンピオンに輝いた。

本拠地：シチズンズバンクパーク（天然芝）

シンシナティ・レッズ

中地区１位　９１勝７１敗

　１８６９年、シンシナティに誕生した史上初のプロ野球チームで、レッドストッキングスを起源とする最古のメジャー球団。１９１９年のワールドシリーズで球団初の世界一。黄金時代は７０年代。ピート・ローズらを中心に「ビッグレッド・マシン」と呼ばれた強力打線が猛威を振るった。だが２０００年以来、９年連続負け越すなど低迷から抜け出せなかった。キューバから亡命、獲得した左腕チャプマンも注目。

本拠地：グレートアメリカンボールパーク（天然芝）

サンフランシスコ・ジャイアンツ

西地区１位　９２勝７０敗

　１８８３年、ニューヨーク・ゴーサムズとしてナ・リーグに加盟。３年後にジャイアンツとなる。球団の由来は、８６年当時、勝利に興奮したジム・ミュートリー監督が「お前らが大きく見える」と叫んだという説と、かつて２人の長身選手がいたからという説がある。１９５８年にドジャースとともに西海岸に移り、サンフランシスコを本拠地に。２００１年には、バリー・ボンズが年間７３本の本塁打記録を樹立。０７年、ハンク・アーロンの持つ大リーグ記録を更新したが、薬物疑惑により退団した。

本拠地：ＡＴ＆Ｔパーク（天然芝）

アトランタ・ブレーブス

ワイルドカード　９１勝７１敗

　１８７６年、ナ・リーグ発足時に創設。１９１４年には１５ゲーム差をひっくり返す大逆転で初の世界一に輝いた。５３年にミルウォーキーへ移転。６６年にアトランタへ移った。球団名がブレーブスに落ち着いたのは１２年。５７年にハンク・アーロンらの活躍で２回目のワールドシリーズ制覇。８２年には開幕１３連勝をマークし地区優勝。９１年に３３年ぶりにリーグ優勝。０５年まで、ストライキでシーズン打ち切りとなった９４年を除き、１４年連続で地区優勝を飾った。斎藤隆、川上憲伸両投手が所属。

本拠地：ターナーフィールド（天然芝）