先発した日本ハム上沢直之投手(21)は、3回1/3を5安打2失点と乱調だった。4回、先頭の畠山に141キロ直球をとらえられ、先制ソロを献上。続く田中浩に中越え二塁打、1死後に中村には左越え適時二塁打を浴びてマウンドを降りた。「変化球はすべてストライクが取れて良かった。真っすぐが制球できないから苦しくなる」と、今季初の対外試合は、ほろ苦い結果に終わった。

 試行錯誤を重ねている。「(直球は)ブルペンでも良くない。探りながらやっている」と苦悩を明かす。指にかかるキレのある真っすぐは高めに浮き、低めを狙うと引っかけてしまう。「投球フォームがずれているからだと思う」と、頭で分かっていても修正できずにいるのが現状だ。今季から持ち球に加えるシンカーなど手応えもあった。「やっぱり真っすぐかな…」。開幕ローテーション入りへ課題が明確になった。