日本ハム中田翔内野手(25)が、プロ8年目の発奮材料となる「パワースポット」を手に入れた。2日、札幌ドームでの全体練習に参加。「やるときは集中して、しっかりやりたい」。意気込んで今季初めて本拠地へ足を踏み入れるとサプライズなプレゼントが用意されていた。クラブハウスの商売道具のバットなどが置かれていたスペースが、昨季までと変更。背筋が伸びた。

 ドアに近く、利便性の高い場所にロッカーが引っ越しされていた。4席ある「特等席」の端っこの1つ。昨季限りで引退した稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO=42)が愛用していたロッカーが、譲渡されたのだ。中田は昨季まで、通路を挟んで隣り合わせの1席を使用。野球談議に花を咲かせ、ゲキを飛ばしてくれた、尊敬する先輩。周囲の思いやりあふれる配置になった。

 隣席になった中島は、金子誠から引き継いだ。その4席は中田-中島-選手会長の大野-中嶋兼任バッテリーコーチの順。ペナント奪回を狙う1年へ臨む。期待感が詰まった「リフォーム」に、気分も一新。今日3日巨人とのオープン戦から、開幕へ向け本格調整に入る。後継者に指名された稲葉SCOの残る、ぬくもりを燃料にフルスロットルで走る。