東日本国際大(福島)のスタメン1年生3人が、大学初安打を放った。3番青木龍成外野手(日大山形)、4番山崎照太内野手(弘前学院聖愛)、9番津田猛智(聖望学園)がそろって1安打で起用に応え、福島大を破る開幕戦勝利に貢献した。

 2回に山崎が左前打で先陣を切ると、3回に青木が右翼線二塁打、4回には津田が右前打で続いた。東日本国際大が春の開幕戦で1年生をスタメンに抜てきするのは5年ぶり。オープン戦で結果を残した3人を起用した仁藤雅之監督(35)は「若い力が結果を出してくれた」と喜んだ。

 青木が日大山形で、山崎は弘前学院聖愛(青森)で2年前の夏の甲子園に出場。青木は「自分の形で捉えられた」。山崎は「思い切り振り切れた」と、それぞれ大学初安打を振り返った。津田は甲子園経験はないが、聖望学園(埼玉)のレギュラーで、遊撃の守備に安定感がある。「一番下(1年生)なのでプレッシャーもない」と平常心でプレーした。

 東日本国際大は昨秋、6季連続の優勝を東北公益文科大に阻止された。2季ぶりのV奪回は絶対指令。頼もしい1年生が加わり、幸先のいいスタートを切った。【久野朗】