大商大が完全優勝を飾った。1勝1敗で迎えた大院大戦で、延長13回に池田侑矢内野手(3年=広陵)の犠飛でサヨナラ勝ちし勝ち点を奪取。9回途中から救援したエース岡田明丈(4年=大商大高)が無敗の6勝を挙げた。全日程が終了し、全11試合で先発マスクの大商大・太田光捕手(広陵)が、1年春では連盟初の最優秀選手賞を受賞。岡田が最優秀投手賞、大商大・吉持亮汰内野手(4年=広陵)が打率4割3分9厘(41打数18安打)で初の首位打者を獲得した。

 最速150キロ右腕・岡田が6戦6勝で、全日本大学選手権(6月8日開幕)に弾みをつけた。0-1の9回無死二塁から登板し追加点を阻止。この日の最速147キロ速球を軸に5回を3安打7奪三振無失点でサヨナラ勝ちを呼んだ。「1勝1勝、1人1人抑えたいと思って投げた結果」と言う今季でプロの評価も一気に上げた。富山陽一監督(50)は「むこう(全国)でどれだけ通用するか。関西の代表として頑張りたい」と選手に期待した。