開幕から2軍生活が続く中日岩瀬仁紀投手(40)が苦しい現状を明かした。

 ナゴヤ球場で、出遅れの原因となった左肘について「うまくいかないね。逆に悪くなっている。痛みがある」と説明した。一進一退の現時点で投球練習再開のメドも立っていない。「治療は何カ所か行っている。まずは治すことが先決」と話した。

 岩瀬は昨年8月9日に左肘の強い張りを訴えて出場選手登録を抹消。10日後には投球練習を再開したが思うように回復せずそのままシーズンが終了。34試合、20セーブ、入団以来15年続けた年間50試合登板を果たせず、連続30セーブも9年で途絶えた。

 今季は2月17日にキャンプ2度目となるブルペン投球を実施。16球を投げたところで自ら投球をストップ。結局、プロ17年目で初の開幕メンバー漏れとなった。4月13日に投球練習を再開したが、左肘の状態が良化せず、2軍調整を続けている。

 岩瀬は入団1年目からリリーフで活躍。通算889試合に登板し54勝43敗402セーブ、防御率2・08。