大商大(関西6大学)は昨年の準優勝校、神奈川大(神奈川大学)に延長10回タイブレークで敗れ、33年ぶりの4強入りはならなかった。

 5回に3点差を追いつき、7回無死満塁で登板したエース岡田明丈(4年=大商大高)が自己最速を更新する152キロ速球を軸に3人で退けるなど、試合の流れをつかみかけた。だが9回1死一、二塁のサヨナラ機を生かせず。6-3の10回裏は2点を返して粘り抜いたが、最後は相手中堅手の本塁好返球に阻まれた。1番打者の吉持亮汰内野手(同=広陵)はこの日、4安打と四球、失策で全6打席で出塁。大会3試合を通じ8割1分3厘の驚異的な出塁率で、打線を引っ張った。5回は二塁内野安打で二塁からホームインするなど、自慢の足でも貢献。「バッティングが課題だっただけにそこは自信になりましたが、それは個人的なこと。(日本一という)チームの目標を果たせなかったことが悔しい」と唇を震わせた。