米大リーグのレンジャーズを自由契約になり、独立リーグの四国アイランドリーグplus高知に移籍した藤川球児投手(34)が20日、故郷の高知市営球場で行われたオープン戦の香川徳島連合チーム戦に先発登板し、4回1失点にまとめた。試合後の会見は以下の通り。

 --日本復帰戦が故郷高知だった

 藤川 試合が同点で終わってしまったので、勝てれば、もう少しみんなと分かち合えたかな。次に向かって修正する部分がたくさん出た。自分としては久しぶりの日本のマウンドで、マウンドの感触、そこからボールを投げに行く体のバランスを気にしながらやりました。これから、また、よくなるんじゃないかな。

 --地元の声援も大きい

 藤川 いつもそう。これだけ応援してもらえる環境に自分がいて、周りの人に支えられて野球ができていると思っている。甲子園であろうと、高知の球場であろうと、米国は、ほとんどなかったですけど。自分の力でつかんでいかないといけない。

 --4回無死満塁を背負った

 藤川 4回に満塁になったとき、もう1回、エンジンをかけてやらないと、という気持ちになりました。ああいう部分が自分を高めてくれる。いまの80、90%を1%でも上げてくれる。本当に有意義なマウンドでした。

 --あの時の心境は

 藤川 (無死)一、三塁から始まっている。カウントを悪くなったので歩かせようと。試合をする上で力の入れどころはいろいろある。そうしたなかで(満塁になって次打者の)1球目ストレートが大事だった。

 --自己採点すると

 藤川 1点取られたのでね。あとは野手とコミュニケーションを取りながら。点数は(試合結果が)同点だったので、ないですね。

 --4回を投げた理由

 藤川 正直に言いますと日本のマウンドでしばらく投げていなかった。想定内ですね。全部、行くつもりで投げていましたから。

 --NPBのスカウトが見に来ていたが、いい投球を見せられた

 (質問中に首を何度も振りながら)

 藤川 ないですね。野球選手は試合を精いっぱいやる。僕は試合で打者と対戦するだけだし、チームとしては勝ちにいくのは、どういう状況でも崩していない。選手が評判のためにプレーするのは、僕のなかではまったくない。

 --最速146キロだった。阪神時代は150キロを超えていたが

 藤川 甲子園の(スピード)ガンは速いので(笑い)。出ると思いますよ。打者に配球していくなかで、ストレートを投げるわけなので。僕は野球選手として自分のやるべきことを野球選手として追求していく。