米大リーグのレンジャーズを自由契約になり、四国ILplus高知に移籍した藤川球児投手(34)が、故郷の高知市営球場で行われたオープン戦の香川徳島連合チーム戦で初登板した。同球団主催試合で過去最多の観衆2865人の前で先発。立ち上がりに自らの暴投で失点したが、4回1失点にまとめた。最速は146キロ。公式戦では03年9月19日巨人戦以来の先発に「日本のマウンドでしばらく投げていない。リリーフは1日1日の積み重ねだけど少しずつしか進まない。1試合のなかでたくさん課題を出したかったのが一番です」と話した。

 NPB復帰も視野に入れた登板。バックネット裏には阪神、DeNA、ソフトバンク、楽天のスカウトが集まった。無報酬&1日契約の斬新なスタイルで入団した。この日、契約書にサインしたのは試合開始の30分前。「1つずつ階段を上っていくやり方をする。これからまた、良くなるんじゃないかな」。27日のオープン戦・愛媛戦も登板する予定だ。【酒井俊作】