元プロ野球の西鉄ライオンズ(現西武)で投手として活躍した西村貞朗氏が3日午後、肝臓がんのため福岡市内の病院で死去した。80歳。香川県出身。葬儀は近親者で済ませた。

 香川・琴平高から53年に西鉄入団。2年目に22勝5敗で最高勝率のタイトルを獲得するなど西鉄のパ・リーグ初制覇に貢献。56年には新人だった稲尾和久投手とともに21勝を挙げて初の日本一に貢献した。

 58年に東映(現日本ハム)戦でプロ野球史上5人目となる完全試合を達成した。

 62年に引退するまでの通算成績は82勝47敗、防御率2・44だった。