誕生日の前祝いとはいかなかったが、チームの勝利に白い歯をこぼした。今日13日に34歳を迎える阪神ランディ・メッセンジャー投手は、白星に恵まれなかったが投打でチームに貢献だ。「チームが勝ったのでそれが全てです」。笑顔のメッセンジャーがナインを出迎えた。

 まずは打で見せた。3回1死三塁。女房役藤井の三塁打に続いた。中日先発バルデスの内角直球をさばき、左前へ先制打。

 「フジイサンが三塁打を打って塁上で疲れていそうだったから、早くベンチで休んでもらうために、自分がヒットを打ってホームへかえしたかったんだ」

 5回の1死満塁の危機は直球で押し、2者連続三振。6回に同点に追いつかれたが、なおも続くピンチで森野を空振り三振に仕留め、勝ち越しは許さなかった。今季135個目の三振を奪い、日米通算1000奪三振を達成だ。

 中4日登板で6回5安打1失点。次回登板は中5日で18日巨人戦先発が濃厚。フル回転もやりがいに感じる助っ人右腕が夏場を支える。【宮崎えり子】

 ▼阪神はメッセンジャーの先制打点を生かし勝利。阪神は、投手が打点を挙げた試合で14年7月8日広島戦(岩田1打点)以来14連勝となった。