30日開幕の札幌6大学野球秋季リーグ戦で、投手と外野手の二刀流、北海学園大の川越誠司(4年=北海)が、“最後の秋”を試金石とする。

 最速148キロ左腕、川越は、この秋、打撃に集中する。昨秋は投手として3試合に登板し、打っては打率4割、1本塁打、9打点の二刀流でプロの評価を上げたが、今春は開幕前に左肘に違和感を覚えたため登板なし。5月の練習中に肉離れした右太もも裏の状態も考慮し、秋も序盤は「4番DH」で出場を予定している。

 人生を決めるシーズンとなる。プロ志望届提出には、まだ迷いがある。「小学校からの夢」とプロ入りへの思いは強いが「出すなら自信を持って出したい」。万全ではない現状に悩み、2年後の挑戦も頭の片隅にある。「バッティングの調子は良い。打つ方で貢献したい。自分の納得がいくパフォーマンスができれば…」。この秋の結果次第で、卒業後に進む道を選ぶつもりだ。