阪神関川浩一打撃コーチ(46)が今季限りで退団することが3日、分かった。前日2日に球団へ申し入れて了承された。優勝を逃して今季で退任する和田豊監督(53)とともに責任を取ってタテジマのユニホームを脱ぐ。

 同コーチは和田監督が現役時、同僚としてプレー。12年の監督就任とともにサポート役として請われて楽天から阪神に入団した。13年、打撃コーチに就き、昨季から打撃部門の責任者だった。今年はリーグ最少の465得点にとどまり、チーム78本塁打も5位に甘んじる。巨人マイコラスやポレダ、広島前田、ジョンソンらエース級投手に苦戦し、貧打で敗れ去る試合が目立った。「無安打で1点をもぎとる野球」を追求できず、肝心な佳境に競り負けた。V逸で首脳陣の打撃部門にメスを入れる方針が固まっていた。

 1日には、南球団社長がOBの金本知憲氏へ新監督就任を要請した。新たな首脳陣の組閣については、金本氏の意向を取り入れつつ、現在のコーチ陣がチーム事情を的確に把握していることもあり、スムーズに新体制に移れる布陣を模索することになりそうだ。