学生代表の日体大が一般女子代表の千葉マリンスターズを4-1で破り、2年ぶり6度目の日本一に輝いた。

 日体大は4回、右前打などで2塁に進んだ石附(4年)を、4番桜木(4年)の左前適時打で返して先制した。さらに2死二、三塁から、羽鳥(3年)の2点適時打で追加点を奪った。最優秀選手賞には攻守でチームをけん引した石附が選ばれた。

 千葉は、日体大の羽鳥-渡辺の継投の前に、反撃は1点止まりだった。

 【王座決定戦】

日体大

 0003010=4

 0000010=1

千葉マリンスターズ

 【親善試合】

 全日本大学女子選抜 1-0 関東一般女子選抜

 ◇  ◇

 試合は千葉・成田夕陽(20)、日体大・羽鳥奈央(3年)の投げ合いで、3回まで互いに無得点。とくに羽鳥は1人のランナーも許さないパーフェクトピッチングを見せた。

 ゲームが動いたのは4回表。日体大は先頭の石附彩(4年)が右前打の後、二塁に進んだところで、4番桜木幸美(4年)の左前適時打で先制した。なおも日体大は2死二、三塁から、羽鳥が左前にポトリと落ちる2点適時打で、この回3点を奪った。

 千葉は5回裏、大久保菜緒子(34)の内野安打などで2死一、三塁のチャンスをつかんだが、代打の千巣(せんのす)砂智子(34)が三振に倒れた。

 すると日体大は6回表、代わった千葉の植村朋子(27)から、桜木の左中間二塁打などで1死一、三塁とし、池田朱音(3年)の中犠飛で桜木が生還した。

 千葉は6回裏、代わった日体大の渡辺千諒から四球、ボーク、内野ゴロ2本で1点を返したが、反撃もそこまでだった。

 最優秀選手賞には、チャンスメークし、攻守でチームをけん引した日体大主将の石附が選ばれた。

 石附は「夏(の大学選手権)も自分が出塁した時、桜木が返してくれたので、今回も信じていた。ホームしか見ていなかった」と優勝の得点にからんだことに喜色満面。「今年のチーム目標は”結束”で、4人しかいない4年生がまずまとまり、下の子とは学年に関係なく結束した。今日はそれがきちんとできた。去年負けていたので、その思いもしっかり背負って戦い、勝てて良かった」と胸を張った。