巨人は5日、東京・大手町の読売新聞東京本社で緊急会見を開き、福田聡志投手(32)が野球の賭博行為に関与していた疑いが極めて強いと公表し、コミッショナーに告発すると発表した。

 巨人が所属選手の野球賭博関与を発表したことを受け、日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナー(73)はこの日、不退転の決意で徹底調査に臨む決意を示した。都内で会見を開き、ファンへ謝罪するとともに、厳正に対処する姿勢を強調。同日に調査委員会に調査を委嘱し、徹底解明を求めた。

 この日、第1回調査委員会が、都内で開かれた。委員長の大鶴基成弁護士(60)は「調査の対象としては、福田、笠原、関係者の方からヒアリングをする」と調査方法を示した。調査を委嘱されたのは「この福田、笠原の件」と前置きした上で「必要な、付随する調査はいたします」と周辺の調査も示唆した。調査委員の宮本慎也氏(44=日刊スポーツ評論家)は「詳しいところが分からないので、コメントは差し控えさせていただきたい」と話した。調査委員会は野球協約第25条以下の規定に基づいて09年3月9日の実行委員会で発足、常設されている組織。メンバーは3人で任期は2年。