来季残留する方向の阪神ランディ・メッセンジャー投手(34)は2年連続の開幕投手を志願した。13日、関西空港から米国に帰国する際、当然と言わんばかりに宣言した。「5年間、安定した結果を残してきた。(開幕投手に)値する投手だと思っている」。今季チームトップの14勝を挙げた藤浪もいるが、2年連続3度目の大役の座は譲らないつもりだ。

 今季は9勝止まりで自己ワーストの12敗を喫した。防御率は2・97。「全体的に悪くはなかった1年だった。でも10勝目ができなくて悔しい」と振り返った。昨年の14年は最多勝と奪三振王の2冠だったが、タイトルはゼロ。「2軍落ちして2、3試合投げられなかった。それがなければ取れていたかもしれない。取り返すつもりでいる」とタイトル奪還にも燃えた。

 しばらくは休養に時間を費やすが、年内も体を動かす予定。「ムキムキになって(日本に)帰ってきます」と笑った。助っ人右腕は、エースの自覚を胸に雪辱の来季に向かう。