阪神が「金本枠」で亜大・板山祐太郎外野手(4年=成立学園)を6位指名した。当初は5人程度の補強にとどめる方針もあったが金本監督の意向で指名が決まったという。板山も思わず「正直ビックリ。頭が真っ白になりました。阪神はまったく考えていませんでした」と声を上ずらせた。

 プロでの手本は目の前にいる。金本監督の現役時代こそ、目指すべきプレーヤーだ。「走攻守そろった選手になりたい。打撃だけでも守備だけでもダメ。金本さんはトリプルスリーを達成なさっている。金本さんのようになりたい。弟子入りしたい」と意気込んだ。

 俊足と強肩が光り、パンチ力も併せ持つ。最大の魅力は屈強な肉体だ。担当の中尾スカウトは「体幹の強さを持っている。一番は体が強いこと」と評する。板山もうなずく。「4年間ケガしていないし、体の強さに自信はあります。猛練習は自分も望むところ」。亜大名物の猛練習にも耐え抜いた。指揮官もドラフト4位からはい上がった。鉄人のたどった道を追う。

 ◆板山祐太郎(いたやま・ゆうたろう)1994年(平6)3月27日、神奈川生まれ。成立学園-亜大。シャープなスイングからの長打力に、安定した守備力も併せ持つ。180センチ、79キロ。右投げ左打ち。