「脱チャラ男」で再起を図る。ヤクルト入りした前オリックス坂口智隆外野手(31)が11月30日、都内の球団事務所で行われた入団会見に“別人”の顔で現れた。トレードマークの金髪は真っ黒に染め、ひげもきれいにそり落とし「最初が大事なので」と、フレッシュな装いで決意を口にした。

 今春にはヘアファッション誌(カジカジH)でモデルデビューするなど、球界を代表する「おしゃれ番長」としても名高いが、「金髪の時代は忘れましたね。ヤクルトはさわやかなイメージ。僕が急にさわやかに近づくことはできないかもしれないけど…。当分はこの形でいきます」と覚悟を決めた。

 新天地で出直す気持ちは、背番号にも表れた。数ある中から黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソン(元ドジャース)の「42」を選択。メジャー全球団が永久欠番とする数字に「グッチー・ロビンソン的な(笑い)。自分がやめたときに、誰かがつけたいと思うような活躍をしたい」と自らを鼓舞した。年俸は今季7500万円から3000万円(推定)にダウン。「拾ってもらった身。感謝しかない。絶対にやってやる気持ち」。優等生グッチーが、0からのスタートを切る。【栗田尚樹】