ソフトバンク五十嵐亮太投手(36)が7日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約交渉に臨み、大幅2億円アップの年俸3億5000万円プラス出来高でサインした。(金額は推定)

 契約は2年で、設定された数字をクリアすれば3年目も契約が適応される複数年契約。2012年11月に米球界から3年総額6億円で入団し、今季年俸は1億5000万円プラス出来高だった。3年連続で50試合以上登板、計86ホールドなどの実績が認められた。

 「入団1年目の会見で『3年やって、その後もホークスでやりたい』と言っていた。それがかなってうれしい。これからやるぞという気持ち。サファテくらいの成績を残したい」

 大型契約の自覚から、来年2月のキャンプまでに5キロの減量に失敗したら現役を引退すると宣言した。「400メートル、800メートルの中距離が走れるように、94~95キロある体重を5キロ絞ります。中距離を走るには、それくらい絞らないとダメ。それができなかったら野球をやめます」と話し、自らを追い込んだ。

 48歳で現役を引退した工藤監督から、現役を長く続けるために、中距離を走るトレーニングをする必要があると説かれたことがきっかけだった。五十嵐は「1年1年が勝負。その中で長くやるためには、長くやった人のトレーニングを取り入れていかないといけない」と、理由を明かした。

 松中が退団し、来季は細川とともにチーム最年長となるが、もちろん引退はまだまだ先のつもり。「40歳という区切りはない。走れる体力をつけて(監督よりも)長くやりたいと思います」と、力強く工藤超えを誓った。【福岡吉央】