今度は所沢に五郎丸が現れた!? 5日、西武の新人5選手が若獅子寮に入寮した。台湾出身のドラフト7位、呉念庭内野手(22=第一工大)は、ラグビー日本代表FB五郎丸にそっくり。前日に入寮したサッカー日本代表FWと同姓同名のドラフト6位、本田圭佑投手(22=東北学院大)に続くスーパースター? の登場となった。

 「初めて似てるって言われました」と本人はビックリ顔だったが、「ひげ、はやしてみますか」と次第に乗り気に。ラグビーW杯は全試合テレビ観戦したそうで「世界で活躍して、スター選手ですよね」と目を輝かせた。担当の野田スカウトも「言われてみると似てますね。五郎丸をかわいくした感じだね」と、端正なマスクに太鼓判を押した。

 寮には、母親からプレゼントされた台湾茶3箱を持ち込んだ。「とにかくおいしい。飲んだら落ち着きますし、また頑張れる。試合前に1杯飲んで、たくさんヒットを打ってチームに貢献できれば。これからのルーティンをつくりたいですね」と、本家の代名詞と言える“ルーティン”発言まで飛び出した。

 台湾代表としてバルセロナ五輪で銀メダルを獲得し、現在は台湾プロ野球・中信兄弟の監督を務める呉復連氏を父に持つサラブレッド。年末年始はその父に守備の基礎をあらためて教わった。「一流の選手は試合の準備もしっかりやる。そういうルーティンもつくっていきたい」。将来性豊かな22歳。本家に負けず、プレーでも魅せる決意だ。【佐竹実】

 ◆呉念庭(ウー・ネンティン) 1993年6月7日、台湾・台北市生まれ。新北市立汐止国民中学から岡山・共生高へ留学。50メートル5秒8の俊足。目標は西武栗山。178センチ、75キロ。右投げ左打ち。