オリックスに「山田塾」が開校する。前身の阪急OB山田久志氏(67=日刊スポーツ評論家)が、今日6日から9日まで宮崎春季キャンプで臨時コーチを務める。5日、宮崎入りした山田氏は、チームの手助けに腕まくりした。

 「臨時コーチとあらたまった感じじゃなくて、OBのおっちゃんが来たなというくらいに思ってくれたらいい。監督とコーチをサポートしたい。選手は聞きたいことがあればウエルカム。20歳でこの世界に入って48年もいる。いろんな引き出しがあるからね」

 歴代7位の通算284勝を挙げたサブマリン。中日監督など指導歴も申し分ない。的確な助言はもちろん、質問がある選手には常に門戸を開くつもりだ。

 臨時コーチを依頼した福良監督の期待も大きい。「選手は話を聞いて勉強して欲しい。山田さんにはサイドにした(高木)伴を特に見てもらいたい。伴はパワーピッチャー。山田さんももともとはパワーピッチャーだから」。比嘉が手術の影響で開幕1軍は難しい状況。同じサイド右腕の2年目高木が戦力になればブルペンの厚みは増す。

 山田氏がオリックスでコーチとして指導するのは、日本一となった96年以来。「今の投手陣は他に見劣りしてない。全員で戦わないといけない」と語る言葉は熱い。投手王国復活へ、最高の援軍だ。【大池和幸】