覚せい剤所持容疑で警視庁に逮捕された元プロ野球選手清原和博容疑者(48)が、2014年から群馬県で覚せい剤を購入していた疑いがあることが6日、分かった。

 同年には、今回とは別の捜査当局が逮捕寸前までマークしていたとされ、かつ薬物疑惑が報じられた。栃木県への不審な移動も確認されており、警戒を強めた同容疑者が地方での“遠征購入”を始めた可能性も浮上した。警視庁では覚せい剤を常用していたとみて調べを進めている。

 関係者によると、今回逮捕した班とは別の捜査チームが清原容疑者の薬物情報をつかみ、13年ごろからマークを強めていた。証拠集めや行動確認を進め、14年初めごろの段階では逮捕決行も視野に入れ、さらなる徹底捜査を進めていたという。だが、14年3月、週刊文春が清原容疑者の薬物疑惑を大きく報じたことで、事態が変わった。

 「清原容疑者は、薬物疑惑報道の後、警戒をかなり強めた。そのため、この捜査チームも、捜査をいったんひいて、静観モードに切り替えざるをえなくなった。そうした状況の中、清原容疑者は、覚せい剤入手先を、目立ちにくい群馬県周辺に切り替えた可能性もある」(同関係者)。