プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(74)が8日、西武の宮崎・南郷キャンプを視察に訪れ、野球賭博、違法薬物問題の再発防止を強く訴えた。

 午前の練習終了後、グラウンドで選手に訓示。「最近はちょこちょこと良からぬことがあった。(野球賭博問題では)巨人の3選手の処分があった。決して人ごとにせず、野球協約を重視して、賭博などに決して手を染めないこと」。清原和博容疑者が覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された問題については、「違法薬物には絶対手を染めない決意を貫いてほしい。多くのファンの目もある。とにかく大事な仕事である野球に打ち込むこと」と、反社会勢力との関わりを遮断する姿勢を求めた。

 最後は今季に向けてナインを激励。「伝統ある西武ライオンズの重みを受け止め、何としても優勝戦線に躍り出て、ものにする意気込みで精進してほしい」と期待を込めた。