侍ジャパンの小久保裕紀監督(44)が15日、沖縄・那覇市で会見を行い、3月5、6日の強化試合、日本対台湾(5日ナゴヤドーム、6日京セラドーム大阪)の代表選手26人を発表した。来春のWBCに向けて、「1年後を見据えて、今の時点で日本のトップ選手を招集しました」と説明した。

 ただ、本来は28人を発表する予定だったが、前日14日に楽天則本、松井裕が辞退し、26人にとどまった。シーズン開幕を控えた時期にチーム編成を行う難しさ。NPB側は「当初の計画に2人は入ってましたが、則本投手は調整の関係、松井投手は調整の遅れ」と説明。新たに2人の投手を追加招集することにした。

 日本ハム大谷は辞退、阪神藤浪は招集を見送った。大谷に関してはNPB側が「オファーを出しましたが、結果的に出場を見送るという返事でした。交渉の過程、中身は控えさせていただきたい」と言及。藤浪については、小久保監督が「肩の状態が良くない中で、キャンプ視察した時に、その時期にトップに持って来られるかは分からないという話があった」とメンバーから外した経緯を語った。

 アマチュアからは創価大・田中正義投手(3年=創価)の招集が決定的だったが、小久保監督は「状態が上がってこないという情報を得たので外しました。春先で無理はさせられない」と残念そうに話した。