プロ野球巨人の野球賭博問題で、警視庁は4月29日、賭け金を集金するなど賭博の胴元の手助けをしたとして、賭博開帳図利ほう助の疑いで、元巨人の投手で飲食店経営笠原将生(しょうき)容疑者(25)を逮捕した。組織犯罪対策4課によると、笠原容疑者は容疑を認めているという。組対4課は同日、笠原容疑者が関わった賭博の胴元で自称無職斉藤聡容疑者(38)を賭博開帳図利の疑いで逮捕した。

 NPBの調査で野球賭博常習者「B氏」とされた斉藤容疑者は逮捕前、「巨人が自分を悪者にしようとしている」と不信感をあらわにしていた。今年3月、賭博の関与が発覚した高木元選手が記者会見。その席で斉藤容疑者を「怖い人」と表現したことに「かばっていたのに、裏切られた。巨人が自分と(笠原)将生を悪者にしようとしている」と答えていた。

 斉藤容疑者は東京都出身。高校を中退後、すし店で修行を積み、05年ごろ東京・新宿に「うにしゃぶ」を売りにした自分の店を開店。店には笠原容疑者のほか、プロ野球選手や他のプロスポーツ選手も来店していたという。