立大が明大に雪辱し1勝1敗とした。今日23日に勝った方が優勝となる。立大は1-1の6回、3番佐藤竜彦外野手(4年=国学院久我山)が今季3号の決勝3ランを放ち、5-2で勝利した。連勝で、99年秋以来となる今世紀初優勝を狙う。

 立大が勝負を振り出しに戻した。1-1の6回1死二、三塁。佐藤竜が、明大・星の149キロ直球を強振した。高く舞い上がった決勝3ランが左翼席中段で跳ねた。「打った瞬間、行ったと思いました」。負ければ明大の優勝が決まる試合だった。会心のあたりでチームを救った。

 「天然キャラ」で通っている佐藤竜だが、勝負強さは、元ヤクルト外野手の父真一氏(50=現オリックス職員)譲り。「父は代打で出ていて結構打っていた印象があります。昔から伸び伸びやらせてくれたので、ここまで野球を続けられているのかも」と笑った。

 チームは4回まで無安打だったが、少ない好機を物にした。溝口智成監督(48)は「どういう展開でも諦めず、一喜一憂しないのが今のチーム。いよいよ決勝戦。選手が目いっぱい戦えるようにしてやりたい」と今世紀初優勝をつかむ。