楽天先発の則本昂大投手(25)が、阪神打線を9回3安打、10奪三振、1失点に抑え、今季初の完投勝利となる5勝目をマーク。「中継ぎに負担をかけさせたくない、完投できればいいなと思って投げました」と自身の思いを語った。

 初回から3者連続三振。5回まで無安打投球と最高のパフォーマンスを披露した。6回1死一塁から上本に二塁打を浴び、一時は本塁クロスプレーがアウトと判定されるも、ビデオ判定によりセーフに覆った。それでも、続く福留、ゴメスを冷静に抑え後続を断ち切った。

 7回まで99球。ベンチは継投も考えたが、エースは「行きます」。9回、130球の力投で応えてみせた。

 幸先よいスタートに則本は、「カードの頭はすごく大事。明日、あさってにつながるゲーム運びができたと思う」。チームを鼓舞する勝利に手応えをつかんだ。