根を張る1年とする。楽天八百板卓丸外野手(19)が支配下登録に向け、練習に励んでいる。5月31日、泉練習場で行われた独立リーグのBFL選抜との練習試合。5回無死一、二塁で「3番・左翼」の若ワシのうまさが光った。外角高めの球に間合いを崩されずミート。中前へはじき返し、4点目をもぎ取った。「打撃は持ち味。1年を通して結果を残していきたい」と振り返った。

 芯でとらえる打撃技術が持ち味だ。平石洋介2軍監督(36)は「売りはバッティング。バットコントロールは高いし、光るモノがある」と絶賛。しなやかなバットさばきで安打を放つ。イースタン・リーグ公式戦ではここまで39試合に出場し、2割7分。松井稼を始め、岡島、聖沢、オコエらとの外野競争は激しいが「成長して、磨き上げれば(勝ち抜く)可能性は十分ある選手」と期待を寄せる素材だ。

 目指すは3年目の昇格だ。八百板は「今年は試合の中で経験を積んで、結果を残したい。そして来年のキャンプからが勝負」と意気込む。育成契約最終年となる3年は1つの目途。今年はホップ、ステップの2段階目と位置づけた。平石監督は「もっとガツガツ行ってほしい」と闘争心を求める。大きくジャンプするため、結果を残し続ける。【島根純】

 ◆八百板卓丸(やおいた・たくまる)1997年(平9)1月17日、福島市生まれ。聖光学院では2年秋からベンチ入り。3年夏の甲子園では打率5割3分8厘で8強入りに貢献。入団1年目の15年の2軍戦では43試合で出塁率は4割を記録。最近の好きなお笑い芸人は「バイきんぐ」。180センチ、76キロ。右投げ左打ち。背番号122。