奈良学園大(近畿学生)が9回に中京学院大(東海地区)に逆転を許し、初の決勝進出を逃した。

 2点リードで迎えた9回、エースで主将の鈴木佳佑(4年=履正社)が1死から3連打を浴びて満塁。三塁ゴロが併殺崩れになる間に1点を返され、なおも2死一、三塁で相手の主力打者、吉川尚輝内野手(4年=中京)を敬遠ぎみの四球で歩かせた。

 だが続く石坂友貴内野手(3年=中京)に逆転打を許し、力尽きた。

 吉川への四球について、酒井真二監督(39)は「私が逃げてしまった。選手たちには攻めろ、と言ってきたのに、私がぶれてしまった。吉川君は1番乗っている打者だし、勢いを与えたくなかった。今日の負けは私の責任」と悔やんだ。

 5番の村上海斗外野手(3年=北照)は3安打2打点と大当たりも、7回2死満塁で空振り三振。「タイムリーを打ったことより、満塁で打てなかったことが悔しいです。あそこで打てていれば試合は決まっていた。日本一を目指してやってきたのに」と天を仰いだ。