中央学院大(千葉県)は今大会初登板の田辺樹大投手(4年=岩倉)が7回1失点と好投。打線も先発全員の11安打で上武大(関甲新学生)を破り、創部44年目で初めて決勝に進んだ。

 田辺が2度の左肘疲労骨折を乗り越えて全国初勝利を飾った。今春リーグ戦でチームトップ4勝を挙げた左腕は、自己最速143キロの直球を軸に7三振を奪った。宿舎で同部屋の石井聖太投手(2年=中央学院)が右肘を痛めた9日夜、公園に連れ出して約2時間語り合った。「ケガで得るものがあると伝えた。今日はしっかり腕を振れた」とうなずいた。