日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会は1日、都内でコリジョン(衝突)ルールの運用基準見直しについて会合を開いた。4日に行われる実行委員会で議題に上ることを受け、セ、パ両リーグの理事長が事前に説明した。後半戦から変更する意見が多い中、選手会の森忠仁事務局長は「オールスターから変えたいという話も出ていました」と話した。本格的な新運用基準の導入前に、球宴2試合で“試験”する意見もあるという。

 コリジョンルールについては、解釈や適用の判断を巡って現場に困惑があり、判定を不服としてNPBに意見書や質問書が提出される事態が相次いだ。現在は守備側の選手が走者の走路に入れないという指針を厳しく適用しているが、見直し案では衝突の有無が重視される模様。NPB井原敦事務局長は「見直しをするかどうか、時期も含めて検討するということ。割れたら持ち越しになります」と話した。早期導入の意見がある一方で、反対球団もあるようで、実行委員会での話し合いによっては延期の可能性も残っている。

 また選手会は来季開幕時期について、3月31日ではWBCに参加する選手の負担が大きいことから、遅らせる要望を出しているが、NPBは基本的に変更しない方針を示した。