日本野球機構(NPB)は16日、コリジョン(衝突)ルールの運用基準見直しを検討するための規則委員会を東京都内で開き、12球団が早急に選手への説明を行った上で新基準を導入する方針を確認した。

 選手から理解が得られれば後半戦が始まる18日からの見直しが可能となる。

 NPBは前半戦終盤に各球団を巡回して監督、コーチらに説明したが、日本プロ野球選手会は選手が直接話を聞いていないことなどを理由に早期の見直しに難色を示している。

 各球団は17日の練習の際に選手に説明する。規則委に出席した選手会の森忠仁事務局長は「選手が理解した時点でスタートということ」と話した。

 これまでは守備側の選手が走者の進路に入れないという基準を厳格に適用してきたが、見直し案では実際に衝突が発生したかを重視し、捕手のブロックや走者の体当たりが適用の対象となる。

 NPBの井原敦事務局長は「(走路に入ることが)一切まかりならぬとなると現実に即さないところも出てくる。分かりにくいところを是正していくということ」と説明した。