西武森友哉捕手(21)がプロ初のサヨナラ打を決めた。2点ビハインドで迎えた9回。浅村の適時二塁打で1点差とし、なお2死一、二塁で左中間を破る2点二塁打を放った。ソフトバンクの守護神、サファテの追い込まれてからの155キロをはじき返した一打に、「割り切って真っすぐ1本で、三振してもOKくらいの気持ちでいきました。会心だったので、手応えはありました」。満面の笑みでウオーターシャワーを浴びた。

 敗れれば、チームは7カードぶりの負け越しを喫していただけに「チームがいい流れできている。勢いをつぶしたくなかったので、勝ち越しにつなげる役目が出来てよかった」と振り返った。

 田辺徳雄監督(50)も「(9回2点差の)不利な状況から、最後に捕手の森がよく打った。(守備では)パスボール、暴投もあったが、集中力を切らさずにやってくれた。自信になると思う」と目を細めた。