広島が2位巨人との直接対決を制し、25年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした。緒方監督、黒田、新井がマウンド上にできた歓喜の輪で胴上げされた。

 初回、広島先発黒田の立ち上がりを巨人が攻めて1死一塁から3番坂本が左越えに22号先制2ランを放った。

 広島もすぐさま反撃。3回1番田中が四球で出塁。2番菊池の遊撃ゴロを巨人坂本がはじく間に一塁走者田中が一気に生還して1点差とした。

 続く4回、1点を追う広島は先頭鈴木が左越えに同点の25号ソロ。続く松山も右中間に勝ち越しの10号ソロ。続く安部への死球をめぐり、ベンチ前で投球練習中の黒田が巨人先発マイコラスに激高、新井とともに声を荒げて一触即発ムードとなった。

 広島は5回、鈴木が1死一塁から2打席連続となる26号2ランを放ち貴重な追加点を奪った。

 巨人は、5回1死二、三塁でマイコラスの代打堂上の内野ゴロで1点を返した。

 黒田は6回6安打3失点の粘投で勝ち投手の権利を持ってリリーフ陣に優勝を託した。 広島は8回にも二塁ゴロを一塁手巨人阿部が捕球できずタイムリーエラーで加点した。

 巨人は8回に村田が右前適時打を放ち2点差とした。

 広島は7回以降、今村、ジャクソン、中崎と1イニングずつ継投し逃げ切った。黒田は優勝を決める大一番で9勝目。巨人マイコラスは2敗目。