DeNA三浦大輔投手(42)が今季限りで現役を引退することが20日、分かった。午後に横浜市内で会見を行う。

 精密なコントロールを武器に、プロ25年間で通算172勝を挙げた「ハマの番長」。大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、横浜DeNAベイスターズと、横浜一筋で愛された生粋の先発投手が、11年ぶりのAクラス確定を花道にユニホームを脱ぐ。引退登板は、横浜スタジアムでの今季、本拠地最終戦となる24日の巨人戦(午後2時開始)での先発が有力視される。

 球界最年長の「ハマの番長」が決断を下した。関係者の話を総合すると、三浦は今季限りで25年の現役生活に終止符を打つことを決めた。今日20日の会見で本人の口から発表される。

 四半世紀もの間、横浜一筋を貫いた。同僚から愛され、ファンからも愛され続けてきた。プロ2年目から継続する23年連続勝利はプロ野球タイ記録。今季7月11日の中日戦で達成した24年連続安打の“世界記録”はギネス記録にも刻まれた。大記録にもおごらず「球団に申請していただいて、すごく光栄です」と深々と頭を下げていた。

 今季はここまで2試合の先発で、直近は16日の阪神戦(甲子園)だった。4回1/3を投げ、被安打6、2失点で今季2敗目を喫した。登板後は「内容がどうであれ負けたらダメ。気持ちを込めて投げたが、ボールをコントロール出来なかった。チームが勝つためにやっている。負けてしまった訳だからそれが全て」と悔しがった。

 前人未到の24年連続勝利へ最後のチャンスが残されている。本拠地最終戦となる24日の巨人戦でのラスト登板が最有力。超満員の横浜スタジアムで大記録を達成し、有終の美を飾る。