日本ハムが4年ぶり7度目のリーグ優勝を達成した。一時、ソフトバンクに最大11・5ゲーム差をつけられたが驚異の粘りを発揮。142試合目での大逆転Vだ。

 この日、優勝のかかる大一番。序盤は花巻東の先輩西武菊池と後輩日本ハム大谷の投げ合いとなった。

 先発菊池は3回まで得点機に3度走者を置きながらも2安打無失点。

 日本ハム大谷は無安打4奪三振とパーフェクト投球をみせた。

 息詰まる投手戦の中、日本ハムが均衡を破った。4回1死走者なし。初回に横っ跳びのファインプレーをみせたレアードが左越えに先制の39号ソロ。ダイヤモンド一周の際、おなじみのすしを握るパフォーマンスで喜びを体現した。日本ハムは6回まで毎回走者を出しながらもレアードの1発のみ。

 大谷は5回1死まで完全投球も続く森に右前安打を許し無安打試合は崩れた。それでも6回まで圧巻の11奪三振で無失点。

 西武は7回から先発菊池に代えて、今季限りで現役引退する岡本篤志を投入。日本ハムの先頭大野を空振り三振に仕留め3番手大石につないだ。大石は中島に左翼線二塁打を許し1死二塁となったが、後続を断ちこの回無失点。

 大谷は7回1死から3番浅村、4番メヒアを連続三振に仕留め今季最多の13奪三振をマーク。8回にも森、中村から三振を奪い15奪三振。9回も無失点に抑えた。

 大谷は3年連続2桁となる10勝目を被安打1、今季初完封で飾り虎の子の1点を守りきった。西武菊池は7敗目。