広島菊池涼介内野手(26)が打撃部門初タイトルとなる最多安打を獲得した。2試合の欠場はあったが、おもに「2番二塁」で181安打を放った。「ヒットを打つというよりは、ランナーを送る、進めるというイメージでやってきた」と振り返った。1、2番コンビを田中と組み、ケース打撃に徹した1年。制約があるなかでの打撃だったが「ヒットを狙いにいっていない。なんとか(田中)広輔を進めようと」。強力な2番がビッグレッドマシンガンの潤滑油となった。

 打撃部門には元来「目指していないと言えば少し違うけど、たまたまだと思っている。結果的にというか。ただ、とれたことに関しては素直にうれしいです」と笑った。

 印象に残る一打を問われると、直接対決だった8月7日の巨人戦(マツダスタジアム)で9回2死から放った同点弾を挙げ「ターニングポイントだったと思います」と振り返った。