日大国際関係が8-0で東海大海洋に8回コールド勝ちし、3季連続、通算19度目のリーグ優勝を飾った。先発右腕の続木悠登(2年)は、7回6安打無失点でチームをけん引。打線は効果的に得点を重ね、栄冠を手にした。優勝した日大国際関係と2位静岡大が、東海大会(21日開幕、三重)に出場する。

 コールド勝ちで優勝が決まると、日大国際関係の選手たちが、ナイター照明に照らされたマウンドに集結した。全員が笑顔で人さし指を立て、3季連続優勝の喜びを分かち合った。

 強さを象徴するゲームだった。先発の続木は7回6安打の好投を見せ、2番手の今村拓(3年)が3者凡退で試合を締めた。先制の適時打を放った石川裕也主将(4年)は「長打力があるチームではないけれど、センター返しを基本にやっている。自分たちの野球ができた」と振り返った。この日、安打数は相手と同じ6安打で長打も1本。一方で犠打数は相手0に対して6だった。堅実につなぎ、効果的に得点を重ねた。

 今季はスタメンを固定せず、毎試合のようにメンバーが入れ替わった。「いい競争ができている」。和泉貴樹監督(63)の言葉通り、投手陣は日下部啓太(3年)を軸に続木や今村が急成長した。この日で29回連続無失点となった続木は「守備にも助けてもらって、テンポよく投げることができました」と言った。

 今季は12勝1分け1敗と圧倒的な強さを見せつけたが、リーグ優勝は通過点に過ぎない。石川主将は「目標は東海大会で勝って神宮に行くこと。まだまだ強くなれるし、質を上げて戦いたい」と言った。本当に喜ぶのは神宮への切符をつかんでからだ。【神谷亮磨】