阪神4位指名の福岡大大濠・浜地真澄投手(3年)は「熱い球団」からの指名を喜んだ。学校の校長室で両親、監督らとテレビ中継を見て指名を知った。会見に臨んだ浜地は阪神のイメージについて「ファンが熱狂的。1日も早く、そのファンに認められたい」と意気込んだ。金本監督についても「選手への思いが熱い監督と思う。指名してもらってうれしい」と笑みを浮かべた。

 最速150キロの直球にカーブ、スライダー、チェンジアップだが、プロに向けてスプリットを習得中。「プロでは変化球に磨きをかけないといけない」。藤浪ら先輩たちから多くを学ぶつもりで「対戦したいのは筒香選手」とリーグを代表する長距離砲に挑戦状だ。

 まさに地獄から勝ち取った。今春は九州王者に輝きながら、夏は県大会初戦で敗退した。「自信をなくし、最初はプロ志望届を出すことを悩んでいたが、時間がたつにつれて夢への挑戦の気持ちが高まってきた」。行けなかった甲子園が本拠地となり「あらためて思いをかみしめています」と憧れの舞台に立つことを頭に描いていた。

 父浩充さん(51)が「生まれたとき、空が高く澄み渡っていたので」と「真澄」と名付けられた。縦縞のユニホームを着てどこまでも高いレベルを目指す。

 ◆浜地真澄(はまち・ますみ)1998年(平10)5月25日、福岡市生まれ。野球は元岡小1年の時、父が監督の元岡少年スピリッツで始める。元岡中で軟式野球部に所属し、3年時に県ベスト4。福岡大大濠では2年秋からベンチ入り。今春は九州王者も夏は福岡大会初戦敗退。右投げ右打ち。183センチ、81キロ。家族は両親、兄、弟。