オリックスが阪神マウロ・ゴメス内野手(32)の獲得調査に乗り出していることが4日、分かった。来日3年目の今季は打率2割5分5厘とやや正確性を欠いた。ただ22本塁打、79打点と長打力は相変わらず。阪神は来季契約を保留しており、もし契約解除に踏み切るならオリックスが動く可能性も十分にある。

 今季のオリックスは総得点499が12球団ワースト。84本塁打もリーグで下から2番目だった。モレル、ボグセビックら外国人野手がそろって低迷。1発のある助っ人補強が課題となっている。特に強い興味を示しているのが西名球団社長だという。「ゴメスと、バレンティンはどうなるんや?」とチーム内で話しており、ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(32)ととともに動向を注視している。

 チーム中核である糸井が国内FA権の行使を決断。阪神が獲得候補の大本命に挙げている。オリックスにとってはゴメスの存在は、糸井流出した場合の“保険”にもなり得る。ただ近年のオリックスはブランコやバリントンら「国内助っ人」に手を出して失敗するケースが目立つ。繰り返しにならなければいいが。