広さ広々、3列シートだ! 神宮球場がリニューアルされることが6日、分かった。対象は一、三塁側のベンチ。関係者によると、インフィールド側に約1メートル拡張する工事を行うという。現状は2列のベンチシートが設置されているが、3列シートに変更する模様。既に神宮を本拠地とする東京6大学などのアマチュアだけでなく、プロ野球ヤクルトとの話し合いは完了済み。総工費などは今後、業者側と話し合っていくとみられるが、来年3月上旬までには新たなベンチがお披露目される見込みだ。

 もともと、ヤクルトの選手から「狭くてベンチ内を行き来しづらい」「足を伸ばした状態で試合を見られない」「選手やコーチやスタッフが座った状態だと、道具を置くスペースがなくなってしまう」などという声が挙がっていたことが始まり。監督、コーチ、選手の快適さを考えた結果、今回の改修に踏み切ったようだ。

 最前列にあるフェンス付きの手すり部分も、約数十センチ高く変更する。選手やコーチが前かがみの状態で試合を眺めることに配慮したもの。メジャーの多くの球場、広島の本拠地・マツダスタジアムやナゴヤドームのベンチでは、背もたれのない座席バーを設置しているが、関係者は「座席バーがあることで、後ろの席の人が見にくくなる恐れがあった」と、今回の取り付けを見送った。あくまで、一番の課題であった“広さ”を解消するための今回の改修工事。快適な環境で、2017年のヤクルト、アマチュアの戦いが始まる。