ドラフトの「外れ1位」で5球団が競合した桜美林大の右腕、佐々木千隼が高い能力を示した。

 雨の中で8回1死まで安打を許さず、8回2安打1失点。シンカーなど変化球を織り交ぜて11三振を奪い「調子が悪いなりの投球ができた。(無安打を逃し)残念だったが、いつか打たれると思っていた」と全国舞台の好投を淡々と語った。

 表情が明るくなったのは8回、右中間へ運んだ大学初本塁打。「ワクワクして楽しかった」とリーグ戦では立たない打席で2安打と奮闘した。だが、アーチ直後のマウンドで初安打を許して失点し「打撃は満点で投球は50点」と笑った。