張本勲氏が20日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。侍日本強化試合で日本ハム大谷翔平投手が放った「天井二塁打」についてコメントした。

 13日のオランダ戦の7回、代打で出場した大谷の放った打球が、東京ドームの天井の隙間へ吸い込まれた。特別ルールで二塁打になった。

 張本氏は「だいたい天井まで62メートルくらいだからね。(天井のすきまに打球が入って落ちてこなかったのは)3人くらいおるでしょう」と話した。

 屋根がなかったらホームラン? という質問に「ホームランじゃないね。打ち損じだから。高すぎるからね。球重いからね。どうでしょう、センターフライくらいでしょ」と解説した。

 ◆松井の天井二塁打 東京ドームでは松井秀喜(巨人)が02年7月18日横浜戦で天井裏に消える二塁打を放っている。7回裏無死、フルスイングした打球は右翼方向へグングン上がり「感触は良かったよ」。20号と誰もが疑わなかったが、打球は落ちてこない。ボールは地上から約55メートルの高さにある天井の隙間にすっぽり入り、グラウンドルールにより二塁打となった。ボールは天井の布を伝って転がったとみえ、バックスクリーン上部の天井裏で発見され同20日に回収。史上初の天井二塁打ということもあり、松井のサイン入りで野球体育博物館に収蔵された。松井は翌年からヤンキースに移籍した。

 ◆東京ドームの特別グラウンドルール 打球が、フェア地域内にある天井の穴または隙間に入り込んだ場合、あるいは懸垂物に挟まった場合は、ボールデッドとし、打者および走者には投球当時を基準にして2個の安全進塁権が与えられる。(原文まま)